NO.695ANIMEOOTD九月(キュウゲツ)
NO.695ANIMEANIME OOTD / CHARACTER ARCHIVE
Jiu Yue
フェ~レンザイ -神さまの日常- ↗ / 2015
九本の尾があっても仕事の悩みは尽きない。カップ麺とフィギュアが好きな九月は、神話を身近な日常へ連れてくる。
都会で働く狐の妖怪
マイコレクションルーム →AIを使用したイラスト · 公式アニメの場面写真ではありません








九月は、一汪空气の漫画『非人哉』とそのアニメに登場する九尾の狐。現代の都会に溶け込もうとしながら、会社で事務の仕事をしている。漫画の連載開始は2015年、アニメの配信開始は2018年3月29日で、両者は別の出来事だ。神話の世界を、通勤や同僚との付き合いという身近な生活につなぐ存在になっている。
九月のおもしろさは、いつも完璧ではないところにある。文句を言い、面倒くさがり、好きな物を見つけると急に元気になる。カップ麺やフィギュアという趣味が、神秘的な狐の妖怪を身近なオタクの姿へ変えている。顔と耳に感情が出るので、呆れ、眠気、驚き、喜びといった日常の反応がよく似合う。
短い日常エピソードを重ねる作品なので、九月の歩みを戦闘や成長の一本道にまとめると持ち味を見失う。変身や多くの尾は妖怪の能力であると同時に、生活をややこしくする原因にもなる。狐としての習性と現代社会のルールの間で折り合いをつける姿が、ささやかな出来事を大きな笑いへ変えていく。
十一月は兄、黄二は幼い頃に変身を教えた師匠。妲己を「阿婆」と呼ぶのは狐たちの長老への呼び名で、実の祖母という意味ではない。敖烈、小玉、哮天らは同僚や友人として日常を共有する。学生時代の憧れや勘違いを、そのまま現在の結婚関係として扱わず、普段の距離感や小さなすれ違いを読むのが大切だ。
白い髪、狐耳、ふわふわの尾が九月らしいシルエットを作り、白いTシャツと赤い短パンが普段着の目印になる。季節による換毛も笑いに使われるため、毛色が違っても必ず別人や新しい人格とは限らない。このページのアバターやフィギュアは特徴を残したファン創作で、公式の新衣装ではない。
長く生き、妖術を使えても、仕事や人付き合いの悩みは消えない。九月はそんな視点で読むと楽しい。ただしこれは喜劇の仕組みについての解釈で、作者が公表した隠し設定ではない。陰謀や決まった恋人を作り足すより、趣味や狐の習性、同僚との関係から表情を見ていく方が、彼女の親しみやすさが伝わる。