NO.702ANIMEOOTD桃夭(とうよう)
NO.702ANIMEANIME OOTD / CHARACTER ARCHIVE
Tao Yao
百妖譜 ↗ / 2020
妖を診ると、人の世の後悔が見えてくる。気だるい笑顔の奥に、簡単には語らない判断を持つ霊医。
桃都の霊医で旅人
マイコレクションルーム →AIを使用したイラスト · 公式アニメの場面写真ではありません








桃夭は裟椤双樹の小説『百妖譜』とその派生作品の主人公。桃都から来た霊医として妖を診ながら旅をする。本ページはアニメの姿を中心に紹介する。アニメは2020年4月25日に配信開始し、カードの2020はこの版の年代であって、原作小説の初刊年ではない。妖の病をたどると人の執着や約束、後悔に行き着き、単なる妖退治では終わらない。
いつも優しくほほ笑む理想の医者ではない。面倒を嫌い、食べ物や賭け事が好きで、重い話をからかうような口調で流すこともある。欠点があるからこそ、教訓を語る記号ではなく生活する人物に見える。いざ病や選択に向き合うと、自分なりの判断と代償への意識を示す。気だるい態度だけで冷淡とも万能の救世主とも決めつけられない。
小僧の磨牙と各地を巡り、柳公子や狐の滾滾も旅の仲間になる。アニメ冒頭の灰狐の物語は、治療を長い年月を隔てた友情に結びつける。傷だけでなく、暮らしの中で初心がどう変わったかが問われる。その後も妖ごとの症例が異なる人間の経験を浮かび上がらせる。一行の旅を続けて追うことも、一人の患者の話から入ることもできる。
磨牙は同行する小僧で、実の息子と確定しているわけではない。柳公子は蛇妖の仲間で、一緒に旅をすることだけで夫にはならない。滾滾は灰狐のエピソードに来歴がつながる狐だ。司狂瀾や司静淵などは後の出会いにつながる人物で、原作とアニメの進行段階も分ける必要がある。「家族みたい」という比喩やファンの組み合わせを正式な身分に置き換えない。
本ページではアニメ版の黒髪、茶色い瞳、太さの違う二本のおさげ、紅い衣を目印にする。小さな薬袋と腕の金鈴も控えめな細部になる。漫画の茶髪や赤い瞳は別のデザインとして区別し、混ぜて唯一の公式像にはしない。アバター、スタンプ、透明フィギュアは非公式のファン作品。姿勢や衣のひだは変わっても輪郭を保ち、未確認の年齢や身分は加えない。
妖の診療がなぜ人の選択へ戻ってくるのか。妖の執着が鏡となり、人が忘れた約束を映し返すと読むことができる。桃夭の気だるさや冗談は、重い話の間に息をつく余白も生む。これは物語の読み方であって、すべての事件を操るという隠し設定ではない。多くを知っていても、何もかも他人に代わって決めるわけではない点が面白い。